Dec 1/2003 RSNA2003 (4) RSNA会場の様子を自宅に紹介する (iChat AV)
Mac OS Xはこのあいだ、ver.10.3(Pantherと呼ばれています)にバージョンアップされました。その目玉の機能が、iChat AVです。「あいちゃっとえーぶい」と呼びます。

このiChatAVはすごいアプリケーションです。というのも、離れたところにある2台のMacが共に常時接続のインターネットにつながっていれば、テレビ電話状態を作り出せるのです。

必要なものは、OS X 10.3が搭載されたMac2台と、web camera2台だけです。このWeb cameraはMac純正のものでも他社製のものでもOK.


RSNAのホテルからさっそくつないで子供と話をしてみたのですが、そういえば会場に無線LANがあるぞと気づき、会場から自宅へつなぐ試みを行いました。

注:Mac関係でこのページにこられた方へ:RSNAは北米放射線学会(Radiological Society of North Amerca)のことです。参加者5万人の巨大な学会で、毎年12月にシカゴで1週間開催されています。シカゴと東京の時差は15時間で、シカゴからは3時間足して昼夜逆に(東京からは3時間引いて昼夜逆に)すると時刻を計算できます。

iChat AVはこんなアイコンのソフトです。いままでのiChatと異なるのは、ふきだし(会話を示す)のなかにビデオのマークがあることです。
使用するweb cameraは、Mac純正のものであればこのような形状です。iSightと呼ばれています。

重さはわずかに60g。携帯電話より軽く、しかもパンフォーカス(固定焦点)ではなく、オートフォーカスです。マイクも内蔵されているため、これのみで映像と音声の送信ができます。

純正のものはこのようにケーブル(Firewire)と接続用の固定具が同梱されています。お値段は13000円。(これを2台購入する必要があるのでちょっと高い)。なお、このカメラなしでも音声は伝えられますので、電話として使うことはできます。

さて、準備ができたらインターネットに接続し、もともと登録してある子供のアドレスをクリックするだけで、自宅のMacに呼び出し音がなるのです。

(注:このアドレスは無料で取得できます。Appleのホームページにある「.Mac(ドットマック)」というサイトに行って、〜@mac.comというアドレスを登録します。.Macのサービスは90日間無料で、それ以降は無効になりますが、メールのアドレスだけはそれを越えて無制限に使用できます。このため子供用のアドレスとかは自由に取得しておけます)

さて、会場です。後ろのほうにある「WiFi Zone」という表示が、RSNAの提供している無線LAN領域であることを示しています。このそばに無線LANカードが入っているパソコンを持っていけば、だれでもインターネット接続できます。無線接続(unwired)なので、接続状態のままコンピュータを持ち歩いても大丈夫です。

というわけで、子供のアドレスをクリックしてみると....見事、接続されました。接続を試みたのは午後4時なので、日本は朝7時です。このため寝起きで、頭がぼさぼさのこどもが現れました。(ちょっとはずかしいがご勘弁を)

パソコンに向かって日本語で話しかけている日本人、周りの人には不思議な光景だったことだと思います。

カメラを周囲に回して、子供にここが学会の会場だよと説明しました。

たくさんの人が無線で接続しているので、フレームレートはフルモーションというわけにはいきませんでしたが、まあまあ大丈夫でした(ホテルの直接接続では完全フルモーション= 640x480pixelで秒間30フレームです)。

で、となりのいすに座っていた外人に(ここでは本当は自分が外人ですが...)、記念写真を撮ってもらいました。

1年前にこんなことが想像できたでしょうか。本当に技術の進歩は恐ろしいほどですね。

ロードバンド回線を利用したこのような映像・音声接続は、いままでの「電話する」という概念そのものを変えようとしています。自分は大学に泊り込むことがありますが、朝、子供と早起きして(正確には子供が自宅で、私が大学で早起きして)iChat AVで接続し、おはようと言ったあとで、子供は勉強、自分は仕事をしている環境を作り出せます。電話と違って会話を続ける必要はなく、子供は質問のあるときに「お父さん...?」と声をかければよいし、自分は子供の様子をチェックしながら仕事をすることができます。どらえもんの、「どこでもドア」が開いたままになっているような状態です。Macをお使いの方はぜひお試しください。iChat AVは現状では1:1接続ですが、近い将来に複数台接続(真の映像会議)をサポートする予定です。ところでWindowsでも同様のことができるそうです。iChat AVの使い勝手はより良いようですが、また調べて報告したいと思います。

近、音声認識やスキャナーなどでWindowsを使用することにしましたが、両者を使ってみると、実に相補的な関係にある(どっちかでしかできないことがとても多い)ということに気づきました。そこで2台のコンピュータを常に持ち歩くようになりました。(このためかばんをリュックにしましたがこんなに快適で楽なものであることを知りませんでした!2台持ち歩いてもまったく大丈夫です)。どのように違いがあるのか、時間があったらぜひ説明したいなと思います。でも時間を作るのはちょっと無理かなぁ。


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